二つの”輪西(Wanishi)”

JR線、室蘭本線東室蘭」駅は元々、現在の栄高校及び道南バス東町ターミナルの辺りに有ったらしいその時の駅名が、漢字で書くと「東輪西」と言う駅名だったと市史に書かれているが、これがその時に駅のアナウンスでスピーカーから流れると「ヒガシ・ワ・ニシ」東は西、東は西、と言っているように聞こえ何とも、可笑しな具合に聞こえたそうである。室蘭市の町の経済の勢いが蘭西から蘭東に移りつつある様だが、市民の室蘭市政に求める声にも”東か西か”の声がある。市の行政中心機能を良くするにはと言った議論にも"蘭西"か"蘭東か" と双方に違った思いが入れあるだろうが・・・・
ああ、東は東、西は西、両者の出会いついにあるまじ、
    大地と空がやがて神の偉大なる裁きの御座に立つ日まで。
    されど東も無く西も無く、国境も人種も生まれもあらず、(後略)
この詩は「ジャングルブック(狼少年)」で有名な「ラドヤード・キプリング」の作品で 「東は東、西は西、両者の出会うことついにあるまじ」と言う心地よいフレーズを含み多くの人々に親しまれていて「東と西のバラッド」に取り上げられている。その昔、屯田兵の時代には室蘭の地域の東側広範囲に亘って「輪西村」と呼ばれていた。現在の{輪西}には隣り合う様に"新日鉄"の工場があり、其の事から昔の教科書に「鉄の街むろらん」として紹介されていた。長引く不況に喘ぐ街でもあるが、そんな鉄の街”WANISHI ”が未来に発展する形で生まれ変われたら良いのだが・・・